きーさんblog

アメリカ駐在中の、英語・子育て・資産運用の記録

駐在に必要な英語力はどれくらい?立場ごとに現役駐在員が解説

11/16/2019

チェスで白の駒の中に混じった黒い駒こんにちは、アメリカに駐在し始めて2年のきーさんです。

このブログではこれから駐在する方、現在している方に向けて、私自身が駐在生活をしていて「これは大事!」と感じた情報を発信しています。

海外に駐在することになった、または今後駐在をしたいと考えている方で「実際に必要な英語力ってどれくらいなんだろう」と疑問や不安に思っている方はいませんか?

今回の記事では、実際に海外で働いている経験から、そのような方の疑問に答えます。

本記事の内容

  • 駐在するのに必要となる英語力を立場ごとに解説
  • おすすめの勉強法もわかる

駐在に必要な英語力はどれくらい?

プログラミングの本が詰まった本棚

結論:駐在する立場によって必要な英語力が変わります。

基本的に駐在には2パターンあると思います。

  • 若いときに経験の為に1~3年駐在する(コーディネーター)
  • 課長クラス以上の人が3~5年駐在する(管理職)

この記事の主張は、駐在がどちらのパターンかで必要となる英語力は変わるというものです。

必要な英語力がちがう最大の理由は求められる役割が異なるからです。
また前提ですが、仕事ではなく生活していく為の英語力については過去に記事を書いていますので良ければ参考にしてみてください。

駐在に必要な英語力:コーディネータの場合

まず若いうちに経験として海外駐在する場合について紹介します。これには研修の一環で駐在するトレーニーなども含まれています。

このパターンの場合、求められるのは下記の能力だと思います。

  • 専門性
  • オープンなマインド
  • 英語に対する向上心

つまり英語力という点では、そこまで高いレベルは必須ではなく(もちろんあれば良いのですが)、英語に対する向上心さえもっていれば赴任した後からでも必要な英語力は身につくというのが実感です。

少し脱線しますが、必要なのはこれまで日本で培った専門性と、自分の知らないものを受け入れるオープンなマインドが重要な能力と言えるのではないでしょうか。

コーディネータになる駐在者におすすめの英語勉強法は?

そんなに高い英語力は必要ではないと書きましたが、「とはいっても慣れない土地でできるだけスムーズに業務に慣れたい」という要望もあるかとは思うのでおすすめの勉強法を紹介します。

赴任後にまずぶち当たる壁は「英語を話そうとしても言葉がでてこない」という問題です。
これまで英語を話してこなかったのでこれは当たり前のことで、みんな同じ壁に当たります。

対策も至ってシンプルで「一日30分英語を話す」のが最も効果的です。

ちなみに下記はよくある間違いです。

  • 単語の暗記から始める
  • 英文法の勉強から始める

英語の勉強には大きく分けて2種類あり、それはインプットとアウトプットです。

先ほども書いたように、日本人が言葉を話せないのはこれまでアウトプットしてこなかったからですので、インプットの量を増やしても即効性のある効果は期待できません。 (長い目で見ればもちろん効果はあります)

具体的な方法としてはオンライン英会話で一日30分の英会話を赴任するまで続けることで、かなりスムーズに現地で馴染むことができるようになると思います。

オンライン英会話は好きなところを選べばよいと思います。 個人的なおすすめは海外に移動した後も利用が可能で、会社に補助を申請するときに領収書の発行が簡単だった下記の2つがおすすめです。

DMM英会話なら普通なら月額1,510円もする優秀な単語記憶サービスiKnow!が無料で使えますし、ネイティブキャンプはいつでも予約不要で講師とマッチングできるのでお手軽です。どちらも内容にはそれほど差はなかったのでお好きな方を試してみてはいかがでしょうか。

オンライン英会話を選ぶ際のチェックポイントも併せて解説した記事がありますので、興味がある方はぜひどうぞ
>>【オンライン英会話比較】アメリカ駐在員がチェックポイントも解説

またラジオ感覚でPodcastを聴くのもおすすめです。無料ですので是非試してみてください。 ただ単に聞き流していても効果は薄いのでポイントは「面白いもの」を聴くこと。

私が毎週欠かさず聞いているのは下の2番組です。

  • バイリンガルニュース
  • Hapa英会話

更に詳しく知りたい方は過去記事をご覧ください。
>>効率的に英語を話せるようになる為の3つの戦略|アメリカ駐在員が解説

駐在に必要な英語力:管理職の場合

アメリカで働いていて実感したことは、特に海外で働く場合、管理職となる人には「強いリーダーシップ」が必要とされるということです。

そしてそのリーダーシップを発揮する為に、ある程度の高いレベルの英語力が必要だと感じています。

これを読んでいる方には「リーダーシップ」と「英語力」に関係があるのかピンと来ない方もいるかもしれません。

リーダーシップを発揮する為には下記が必要です。

  • チーム(部下)への明確な指示
  • 部下や同僚の意見や提案の要点の理解
  • トラブルの際の決断力

そしてこれを実行する為には英語力が必要となるのです。
誰だってトラブルが発生して困っているときに、上司に理解してもらえなかったり曖昧な指示しかもらえなければ信頼を無くしてしまいますよね。

さらに重要なのはどれほど能力が高い人であっても、英語ができないだけで海外で発揮できるリーダーシップは激減してしまうということです。

特に海外の管理職を任されるような方は能力を認められて、駐在される方が多いとおもいます。せっかくの能力とチャンスが英語のせいでダメになってしまうのはもったいないですよね。

このような状況にならないために赴任前から英語学習を継続することが大切だと感じています。
なので必要とされる英語力はこれです。

  • シンプルな英語でよいので明確な指示が出せる
  • 相手の意見の要点が掴める

コーディネータパターンとは違い「適当な英語でも伝わればOK」という訳にはいかず、ある程度は正確な英語を使える必要があります。

とはいっても複雑な英語を話せる必要はなく「シンプルな英語で明確に指示ができる」というレベルを目指すのが良いかと思います。

管理職となる駐在者に必要な英語の勉強法は?

管理職のレベルになるとアウトプットだけでなくインプットの学習もしておいたほうが良いでしょう。

インプット

  • 英文法:「一億人の英文法」を読む
  • 英単語:自分の仕事で使用する単語を重点的に学習

まずインプットについては英文法と英単語です。

特に英文法は基本を復習する程度の簡単なものでよいので一度やっておくと、この後の英語の伸びが違います。

私自身、英文法は勉強せずに赴任したのですが英語が伸び悩んだときに基本に立ち戻ることで、グッと英語のレベルが上がったと実感したので心からおすすめします。

ただし分厚い文法書を勉強する必要はありません。 あくまで基本だけで大丈夫です。

「一億人の英文法」という文法書がとてもおすすめで、“話せるようになるための英文法”をテーマとしていて小難しい用語を極力排除し、ネイティブの方の「英語を話すときのフィーリング」を教えてくれるレアな本です。

一度見てみることをお勧めします。購入された方は是非とも駐在にも持って行ってください。

また英語に自信がなく単語、英文法、英会話を自分のレベルに合わせて学習したい方は スタディサプリENGLISH

もおすすめです。
私も赴任前まで使っていましたが、忙しくてもスマホで隙間時間にサクサク勉強できてお手軽でした。

アウトプット

  • TEDを使用したシャドーイング
  • オンライン英会話
  • 家庭教師(赴任後限定)

アウトプットの練習では、最初に書いたように「シンプルな英語で明確に指示ができる」ように練習するのが良いかと思います。

TEDを使用したシャドーイング

TEDについて知らない方のために説明すると、TEDとは科学やビジネス、デザインなど様々な分野の専門家や著名人の講演会を開催し無料で配信している非営利団体です。

配信されるプレゼンテーションはどれも非常にクオリティが高いことで知られており、
過去にはアップルのSteve JobsやMicrosoftのBill gates、日本人では堀江貴文さんを含むたくさんの方が登壇されています。

ここでTEDをお勧めする理由は、この質の高いプレゼンテーションはすべて日本語にも翻訳されているという点。しかも完全に無料です。興味のある方はこちらからどうぞ
>>TED ideas worth spreading

  • 圧倒的に質が高い
  • 面白いテーマが必ず見つかる
  • 完全無料

という素晴らしい英語教材ですのでぜひとも一度試してみてください。 聞くだけでも効果はあると思います。

シャドーイングとは動画の音声を聞きながら、少し遅れて実際に発音する練習方法です。
私の場合は細かく動画を止めながら、
短い文ごとに発音するようにしています。

この練習にを始めてから、英語をスムーズに話し始めることができるようになってきました。
おそらく下記の効果があるんだと思います。

  • わかりやすい文章の組み立て方
  • 英語を話す感覚に慣れる

オンライン英会話

オンライン英会話については、「英語を話す機会」を増やすのが目的ですので、お好きなところを選べば問題無いと思います。

変に「ビジネス英会話」とアピールしている英会話スクールに行くよりも、シンプルに毎日30分だけ英語を話すほうが効果はあるでしょう。

カギは「いかに手軽にレッスンが受けられるか」

これで継続できるかが決まるといっても過言ではないでしょう。

こちらについても、手軽さを基準に人気のオンライン英会話スクールを比較していますので興味のある方は是非どうぞ。
>>【オンライン英会話比較】アメリカ駐在員がチェックポイントも解説

家庭教師

赴任後限定に放ってしまいますが家庭教師というのも、意外とよいオプションの一つです。
目的は主に、「自分の英語への適切なフィードバックを得る」ということ。

立場が上になるほど「その英語の使い方は間違ってるよ」なんて誰も言ってくれないと思うので(多分ですが)、知らず知らずのうちに誤解されてしまわないよう定期的にフィードバックを得るのは重要でしょう。

頻繁に受けると授業料も高額になってしまいますので月に1、2回受けるので、個人的にはちょうど良いのではないかなとお思っています。

「どうやって良い家庭教師を見つけるか」初めての方はわからないと思いますが、下記の記事にまとめて書いていますので良ければご覧ください。

駐在に必要なのは英語力より、、、

手錠が外れて自由になった人の手

長くなってしまいましたが最後に、英語力より大切なマインドセットについてお伝えしておきたいと思います。

それは英語を話すときに間違うことを気にしないということです。

どれだけ勉強しても誰でも間違うことはありますし、現地の人(特に日系企業で働いている人)も一生懸命にこちらが何を伝えたいのか聞いてくれます。

間違いを恐れて、英語を使うことから逃げずに「どうせ第二言語だし間違って当然」くらいに開き直ってしまうほうが英語が上達するような気がしています。

海外で生活するせっかくのチャンスですので、たくさん間違えて英語を身に付けましょう!!(私も頑張ります)

では!!

  • この記事を書いた人

きーさん

アメリカ駐在中の機械系エンジニア。奥さんと2歳の息子の3人で楽しく生活しております。 駐在してすぐは新しい環境や英語でのコミュニケーションに苦労したので、その経験を元にブログを書いております。 これから駐在や留学をされる方の参考なれば嬉しいです!

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