こんにちは、アメリカに駐在していたきーさんです。この記事を読んでくださっている方の中には、アメリカ駐在中で帰国するにあたり、
・一番利率の良い時を見計らってまとめて両替したい
と思われている方が多いのではないでしょうか。
私も「せっかくアメリカ駐在したんだし、メリットは最大限に活かしたいなぁ」とぼんやり思ったのでいろいろ調べた実行してから帰国したのですが、いざ帰国してみると「これは想定どおりだったなぁ」とか「これは思っていたのとは違った」ということもありました。
この記事では、同じように考える方のために帰国時の銀行口座の扱いについて、実体験をもとに注意点とおすすめの方法を解説していきたいと思います。
本記事の内容
- アメリカに銀行口座を残すメリット
- アメリカに銀行口座を残す場合の注意点
- 銀行口座を残しておく際のおすすめの方法
また、このブログでは他にも下記のような駐在生活に役立つ記事をアップしているのでよければご覧いただければと思います!
>>【徹底比較】アメリカで日本のテレビを見る方法【料金・特徴も紹介】
>>【オンライン英会話比較】アメリカ駐在員がチェックポイントも解説
アメリカから帰国する時にアメリカに銀行口座を残すメリット
まずアメリカに銀行口座を残しておく、維持しておくメリットについて書いておきたいと思います。
メリットは大きく3つあると思います。
- 日本の銀行より利率が高い
- 為替の条件が良い時に両替できる
- アメリカのクレジットカードを維持できる
それぞれ簡単に説明していきたいと思います。
銀行を残すメリット①:アメリカの銀行の方が利率が良い
わたしも過去の記事で紹介したことがありますが、アメリカの銀行口座は日本に比べて格段に利率が高く魅力的なものが多いです。
→(参考:【アメリカ駐在の資産運用】利息1%越え!帰国後も使える銀行口座♪)
タイミングによっては2%以上の金利がつくものがあり、下手に日本で株式投資をするよりはこちらの銀行に預けて置いた方がリスクを負わず堅実に資産運用が可能になります。
アメリカの銀行口座を開設するのは、駐在員だからこそ可能な特権なのでぜひ調べてみることをおすすめします!
銀行を残すメリット②:米ドル→円の両替タイミングが選べる
駐在をしていると、まとまった額の米ドルが貯まります。
加えて帰任にあたり、乗っていた車を販売する人が多いと思いますので換金したい現金はかなりの額になるかと思います。
アメリカに銀行口座を残しておかない場合、帰国のタイミングに合わせて米ドル→日本円に両替する必要がありますが口座を残しておくことでいつでも好きなタイミングで両替することが可能です。
経済状況に関係なく大金を両替させられるのは状況によってはかなりのデメリットになるので、銀行口座を残し有利な状況の時に両替できるようにするのは大きなメリットになります。
実際に私の例ですが、帰国時のドル円のレートは約108円でしたが、その時点から1年で148円にまでレートが変わってしまいました。(2022年10月14日)
さすがに最高レートですべてを両替できたわけではありませんが、「アメリカに銀行を残しておいてよかった!!」と感じた瞬間でした。
ちなみにドル⇔円の両替はWiseというサービスを使うのがおすすめです。
Wiseについては過去も紹介しているので良ければ参考にしていてください。
→(参考:Wiseで日本から送金できるようにする方法【海外居住】)
銀行を残すメリット③:アメリカのクレジットカードを維持できる
有名な話ですがアメリカのクレジットカードは日本のものに比べて特典が良いことで有名です。
私もAmex PlatinumとChase Sapphire Prefferedの2つのカードを愛用していました。
銀行口座を閉じてしまうとクレジットカードの決済ができなくなってしまうので、必然的にクレカをキャンセルする必要があります。
そこで銀行口座を保持することでアメリカ国内で作ったクレジットカードを維持することができます。
ちなみに帰国後にクレジットカードを新規に作ることは基本的にはできません。
※ あるサービスを利用することで可能にはなるようなのですが、トラブルになる可能性があるのでそれなりの覚悟がある人以外にはおすすめはしません。
帰国する時にアメリカに銀行口座を残す場合の注意点
これまでメリットを書いてきましたが、注意点・デメリットも存在するので書いておこうと思います。あとのほうでこれから書くデメリットを回避するための方法も書いていますので併せてご参考ください。
注意点は大きく4つあると思います。
- アメリカ居住者しか維持できない口座がある
- 諸手続きの際に英語+国際電話でのコミュニケーションが必要
- アメリカ銀行の口座を日本から閉鎖する手続きが面倒
- 口座に長期間入出金がないと凍結されるリスクがある
注意点①:アメリカ居住者しか維持できない銀行口座がある
これは口座開設時に確認が必要なことなのですが、銀行口座の中にはその国に居住している人しか口座を維持できないものがあります。
例えば、わたしが過去の記事で紹介したAmerican Express のPersonal Savingの口座やWells Fargoの口座は国内居住者限定の口座であり、帰国する際には閉鎖する必要がありました。
ちなみにAmerican Expressの口座開設の際にオペレータに日本に帰っても口座は維持できるか確認し、「もちろんOKだよ!」と回答を貰っていたのですが実際は間違っていたというのがありました。。。なので帰国後も維持できるかの確認は慎重にする必要があるので周りの人に聞いてみるなど情報収集をするのがおすすめです。
という方もいるかもしれません。
しかし、アメリカ居住者限定の口座の場合、振込などの諸手続きの際にアメリカの電話番号を利用した二段階認証が必要なこと場合が多く、規約を無視して日本に帰ってしまうと、この二段階認証が突破できずお金の移動が大きく制限されることになるので要注意です。
注意点②:アメリカの銀行の諸手続きに英語+国際電話での連絡が必要
日本の銀行でもそうですが、諸手続きなどで銀行に連絡する必要がある場面があります。
特に帰国後に振込などをする場合、海外からのアクセスであることを探知して電話での本人確認が必要になるような銀行もあります。
銀行とのコミュニケーションは専門用語が多いので、駐在からしばらく経って英語力が下がって来たときに電話越しでオペレータとコミュニケーションをとるのに抵抗を感じる人は多いのではないのでしょうか笑
注意点③:アメリカ銀行の口座を日本から閉鎖する手続きが面倒
※この注意点については私自身の経験ではなくオペレータに確認した話を基に書いています。
日本からアメリカ国内の銀行口座を閉鎖するには本人確認を行うことができないため、公証(Notary)制度を利用する必要があります。
具体的には各銀行から口座閉鎖の書類を入手し、在日アメリカ領事館の公証サービスまたは公証人役場で証明を受けたうえで銀行に海外郵送する必要があります。
問題点としては下記のとおりです。
- そもそも領事館/公証役場に行くのがめんどくさい
- 公証制度を利用する費用が5000~15000円程度かかる
- 銀行に送付しても確実に処理が完了するか不安
ただし後で紹介するUnion bankであれば日本から口座を閉鎖する場合でも簡単にできるとのことでした。
注意点④:アメリカの銀行口座に入出金がないと凍結されるリスクがある
これはあまり大きな注意点では無いですが、長期間口座に入出金の動きがないと口座が凍結される恐れがあります。
クレジットカードを使うなどで何らかの動きがあれば問題ありませんし、もし忘れていても即座に凍結される訳ではなく、書面などで通知があり凍結を回避する申請ができるので住所の登録さえ正しくしていれば心配しすぎる必要はありません。
帰国後もアメリカに銀行口座を残しておく際のおすすめの方法
ここまでアメリカに銀行口座を残すメリットとデメリットを紹介してきました。
と思われている方もいるかもしれません。
そこで紹介したデメリットを回避するおすすめの方法としておすすめなのが、Union bankです。
Union bankはもともと三菱UFJ銀行のグループ会社で日本語でのカスタマーサービスを受けることができ、デメリットとしあげたすべての項目が簡単に回避できます。
- アメリカ居住者しか維持できない口座がある→口座維持可能
- 諸手続きの際に英語+国際電話でのコミュニケーションが必要→日本からでも電話が掛けられる国際フリーダイアルがあり日本語対応
- アメリカ銀行の口座を日本から閉鎖する手続きが面倒→電話で手続き可能
- 口座に長期間入出金がないと凍結されるリスクがある→電話で手続き可能
もし興味のある方は一度、情報収集をされてはいかがでしょうか。参考としてユニオンバンクのリンクを記載しておきます。
>>ユニオンバンク日本語カスタマーサービス
また、アメリカの銀行口座⇔日本の銀行口座間の振り込み方法についてはWiseというサービスを利用するのがおすすめです。
- 振込とドル円の両替が同時にできる
- ほかのサービスに比べて振込手数料が安い
- 複雑な手数料がなく、費用がわかりやすい
気になる方はWiseの公式HPか当ブログの過去記事をご参考ください
>>Wiseで日本から送金できるようにする方法【海外居住】
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
他にも記事を書いておりますので良ければ併せてご一読いただけると幸いです。では!!
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