こんにちは。元アメリカ駐在員のきーさんです。引き続き、次の駐在に向けた資産運用体制づくりを進めています。
今回の記事は、「駐在中にも資産形成を続けたいけど、証券会社選びで失敗したくない」そんな悩みを抱える駐在予定者の方に向けた記事です。
海外居住になると日本国内での資産運用には大きな制限がかかってしまうということについては過去の記事で触れました。
海外でも資産運用を継続するために海外証券会社を一通り調べた結果、Firstrade証券が圧倒的コスパでほとんどの駐在員にとって最適解であることがわかったのでこの記事で共有したいと思います!
本記事の内容
- 駐在中に資産運用をするための方法がわかる
- 海外駐在員に最適な海外証券会社がわかる
- 候補となる海外証券会社の特徴がわかる
ちなみに私の資産運用についての考え方、スタイルについてはこちらを参照ください!またほかにも駐在生活を便利にするためのお役立ち記事なども書いていますので合わせてどうぞ!!
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海外駐在でも新NISAは諦めない!非居住者でもできる資産運用戦略【2025年最新版】
具体的な内容は以下で説明しますが、その前に前提だけ揃えておきたいと思います。本記事(というか基本的にこのブログ全体)では以下のような方を対象としています。記事を読み進めていく際の参考としていただければと思います。
- (こんな人におすすめ!)
- 基本的に投資は長期の積立投資(月に1回〇万円等)を行う
- 個別銘柄ではなくインデックス型のETFや投資信託を購入する
なぜ駐在員がFirstrade証券などの海外証券口座を開設しておくべきなのか?
海外駐在は資産形成のゴールデンチャンスです。理由は大きく3つ
- 海外赴任手当や現地給与などで収入が大きくUP
- 現地給与として円以外の通貨が得られる
- 駐在を機に資産運用周りの口座管理や税制を見直すきっかけになる
せっかく駐在という決断をしたので、このチャンスを最大限活用しない手はありませんね!
しかし、選択を誤ると「帰国時の口座閉鎖」「想定外の手数料負担」「税務処理の複雑化」といったトラブルのリスクも。。。

そこでこれから初めて駐在される方向けに、注意しておくべき下記について解説します。
- 帰国後も口座維持可能か:強制閉鎖されると含み損確定リスク
- 長期積立に適した手数料体系か:複利効果を阻害する隠れコストの有無
ポイント①:海外駐在終了後も維持可能な証券口座か
これは日本→海外に赴任する時にもおなじですが、海外→日本に帰国する時にも居住地にかかわらず証券口座を維持できるかは重要なポイントです。
着実な資産形成を目指す人が株式投資をする上では「長期でコツコツ」が王道!!
しかし、口座の維持ができないと長期投資もなにも、強制的に株式を売却する必要が発生するのでこの大前提が崩れてしまいます。
日本に帰った後も口座を維持できるかどうかは、事前にしっかりと確認しておくべき項目です。

加えて、私の場合もそうですが一度駐在に行った人は2度目、3度目があるというのは良くある話!長い目線で考えて住む場所に縛られない資産運用体制を整えておくのは大きなメリットがあると思います!!
ポイント②:長期の資産運用に適した手数料体系か(海外送金や税制含む)
繰り返しですが、株式投資は長期運用が基本。その為、口座維持手数料や取引手数料が長期運用に適しているかは重要なポイントです。
また駐在員は通常に加えて下記についても確認しておくべきことがあります。
- 海外資金の送金・受取りがしやすい手数料か
- 発生した利益に対しての税制が不利にならないか
せっかく長期で投資をしても、高額な手数料や不利な税制により、資産が目減りするのでは何のためにリスクを取って資産運用したのかわかりません。
確実なリターンを得るために手数料や各国の税制については事前にしっかりとチェックしておきましょう。
(参考)海外資産運用をやめたくなった時の対処法
ここまで読んでいただいた読者の中には

と思ってる方も多いかと思います。

例えば下記のような場合も長い目で見れば起こりうることのような気がします。
- 国の規制強化で口座の維持が不可能になった
- 証券会社の制度改悪で口座維持手数料が高額になった
- 政治不安などで資金が引き出せなくなるリスクがある
上記のことが起こる可能性はほとんどないかと思います。
ただ一方で不安を感じるのは当たり前で、海外での資産運用なんてやってる人は少数派ですし、私自身も平凡な一般人なので慣れないことを始めるときにはだれでもためらってしまいますよね。
とはいいつつも、コツコツ積み立てるのが大事ということも頭では理解はしているので、駐在中は海外証券口座で積み立てを継続しつつ、最悪状況がもし起こってしまったときにどのように対応すればよいかも考えておきます!
結論としては「辞めたくなったらすぐに売って日本の証券会社で全く同じものを買いなおす」です!シンプルですね笑

海外証券会社の徹底比較でわかるFirstradeの優位性【駐在員目線で解説】
上で説明したチェックポイントをもとに海外証券会社3社の比較をしてみましょう。
ちなみにこれらの3社は世界で広く利用され、十分な商品ラインナップを保有する十分に信用できる証券会社の中から日本からでも口座開設できる証券会社を選定しています。
- Firstrade証券
- Interactive Brokers証券(IB証券)
- フィリップ証券(poems)
比較項目 | Firstrade証券 | IB証券 | フィリップ証券 |
---|---|---|---|
取引手数料 | 完全無料 | 最低$1.1 | $3.88 |
口座維持費 | 無料 | 無料 | SGD15/四半期* |
帰国後口座維持 | 可能 | 不可 | 条件付き** |
おすすめ度 | ◎ | △ | × |
この比較表が示す通り、Firstradeは「コスパ」と「長期継続性」の両立ができる唯一の証券会社であることがわかります。
(ちなみに参照したソースはコチラ)
Firstrade証券:https://www.firstrade.com/trading/pricing
IB証券:https://www.interactivebrokers.co.jp/jp/pricing/commissions-stocks.php
フィリップ証券:hhttps://www.poems.com.sg/market-journal/the-ultimate-guide-to-cash-plus-and-cash-management-accounts/
IB証券がFirstrade証券よりおすすめできない理由
まずお伝えしておくと、IB証券は世界の投資家から高い評価を得ている一流の証券会社です。
これを踏まえたうえで、駐在員の方におすすめできない決定的な理由は駐在先で開設する口座(IBLLC口座)は日本居住者は維持できないから。
少し古い情報には「帰国後も維持が可能」と記載しているものもありますが、実際には2023年の制度改悪により日本居住者は専用の口座(IBSJ口座)しか保有できなくなりました。
ソースはコチラ
なので駐在中にも資産運用を行う場合は下記の手順が必要になります。
- 現地でIBLLC口座を開設し資産運用を開始
- 駐在後にIBSJ口座を開設して、IBLLC口座からすべて移管
(※日本居住者はIBLLC口座の維持ができない為)
日本居住者用の口座(IBSJ口座)とIBLLC口座内での移管は比較的簡単に行えるようなので「選択肢にもならない」というほどではありませんが、IBSJで扱っていない証券は移管ができない等、制限もあるので特別な事情がない場合は避けておくのがよいでしょう。
IB証券の強みとしては豊富な商品ラインナップや日本語サポートがあること。
個人投資家にとっては多少手数料が高いものの、プロの投資家にも信頼される一流の証券会社なので気になる方は確認してみても良いかもしれません。
気になる方はこちらから詳細を確認できます
フィリップ証券が海外駐在員におすすめできない理由
フィリップ証券がおすすめできない理由は下記の通り
- そもそも開設するのに海外郵送する手間がかかる
- コスト関係の情報が不明瞭でわかりにくい
- 取引手数料が高額で口座維持手数料が発生する
注意点ですが、フィリップ証券には日本国内で開設できる国内専用口座と海外居住でも資産運用ができるオンライン口座(poem)と2種類あります。
国内専用口座はもちろん簡単に開設できますが、この口座では駐在中に投資ができないのでpoemの口座を開設する必要があります。

しかも各種手数料が高額なのでわざわざフィリップ証券を選ぶメリットが正直わかりませんでした。
あえてメリットを挙げるとすると
- 日本語のサポートが受けられる
- タイなどの特殊な国への駐在中は税制メリットがある
- アジアへの投資ラインナップが多い
私の投資スタイルには上記はメリットになりませんので候補から外れることになりました!
海外駐在員がFirstrade証券を選ぶメリットとデメリット
次にFirstrade証券について、比較表には現れてこない項目について詳しく見ていきましょう。
海外駐在員がFirstrade証券を選ぶメリット
Firstrade証券の具体的なメリットは下記の通り
- 取引手数料、口座維持手数料が格安
- どこの国に住んでいても口座の開設・維持が可能
- 豊富な株式・ETFのラインナップ(特に米国商品)
- 法整備が整っており、長期的にも信頼度が高い
- わかりやすく操作しやすいウェブページ
Firstrade証券のメリット①:取引手数料、口座維持手数料が格安
すでに見た通り取引手数料、口座維持手数料が完全に無料です。
唯一、負担する必要があるのは送金の手数料で一回あたり$30かかりますがこちらは下記の方法で回避することができます。
- 初回入金キャンペーンを利用する($2500以上で手数料キャッシュバック)
- 1万ドル以上を入金する
運用予定の資金をまとめて入金して、コストを最小限に抑えましょう!
Firstrade証券のメリット②:どこの国に住んでいても口座の開設・維持が可能
これについてはこの記事でおすすめしている大前提です。
IB証券とは異なり、駐在前、駐在中、帰国後のいずれのタイミングでも、居住地に縛られることなく口座開設・維持ができます。
口座開設もオンラインで簡単にでき、郵送対応が必要なフィリップ証券よりも良いポイント!具体的な方法についても紹介しているので良ければどうぞ!
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Firstrade証券のメリット③:豊富な株式・ETFのラインナップ(特に米国商品)
過去の紹介記事にある通り、このブログでの基本方針は全世界や米国S&P500のE投資信託やETFへのインデックス投資
この意味でFirstrade証券の商品ラインナップは理想そのもの。
VTI(米国全市場)・ACWI(全世界市場)など主要ETFが全て取引可能。もし追加で米国株を購入したい場合も問題なく購入することができます。

これは発生した配当を自動で再投資してくれるというもので、複利効果を自動で最大限に引き出すための便利機能です!!
Firstrade証券のメリット④:法整備が整っており、長期的にも信頼度が高い
これはFirstrade証券だけなくアメリカの証券会社一般に言えることですが、アメリカは投資家保護のための法整備が整っており、長期で投資を行うプラットフォームとして信頼度が高いです。
また米国の国力も世界最強なので様々な有事のリスクについても他の国よりも低いと言えるでしょう。
海外駐在員がFirstrade証券を使用する際に気になるデメリットとその解決策
ここまでFirstrade証券のメリットばかりを見てきたのでここではデメリットについても確認しておきます。
基本的には2つの弱点があります。
弱点①:駐在員人気のWiseやRevoluteが使用できない
駐在員の方でも使用されることが多い海外送金サービスとしてWiseやRevoluteがありますが、残念なことにFirstrade証券はこれらのサービスでの入金に対応していません。
なのでアメリカ駐在員以外の方は米ドルを銀行から海外送金する必要が発生し、通常だとこの手数料が比較的高くなってしまいます。
これについては解決法があり、SMBC信託銀行プレスティアなど海外送金に有利な銀行を使うことです。

という人がほとんどだと思いますが、安心してください!過去記事があります笑
気になる人は是非どうぞ
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弱点②:日本語には非対応
IB証券に劣るポイントとしては日本語対応していないこと。もし日本でまったく投資をしたことがない人の中にはハードルを感じてしまう人もいるかもしれません。
ただIB証券やフィリップ証券のページとは異なり、実際の操作画面はとてもわかりやすくなっているので心配することはありません!
必要な英語は驚くほど少なく、主要機能は以下の5単語で操作可能。
- Buy(購入)
- Sell(売却)
- Order Type(注文方法)
- Shares(数量)
- Confirm(確定)
他の英語についても駐在者なら何も問題はありません。
英語のレベルに関係なく証券会社の口座開設についてはやったことがない人がほとんどなので戸惑うこともあるかもしれません。
私が開設した時の記事も書いていますので、詰まるところがあれば参考にしていただければと思います。
海外駐在中も資産運用を継続するためにFirstrade証券を開設しよう!
今回の記事を改めてまとめると下記のとおりです。
- 資産運用を行っている駐在員は海外証券会社で口座開設すべき
- おすすめ1位はFirstrade証券、2位はIB証券
- Firstrade証券はコスパが良く、長期の運用も安心!
今日のアクションが20年後の資産を決めます。

こう思っていた方も多いんじゃないでしょうか。今日の記事がこのような方に響けば嬉しいです。
Firstrade証券なら、駐在期間を最大限活用した資産形成が可能です。せっかく手にした駐在というチャンスを最大限引き出すために、今すぐ第一歩を踏み出しましょう!
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